Dream girlとOver&Overの込み入った自己解釈
三代目JSBの最新アルバム「JSB LEGACY」を先日無事にお迎えしました。耳慣れた曲から魅力的な新曲まで盛りだくさんでほくほくです。
そんな曲たちの中で異彩を放っている(ように私には見える)のが、新曲の「Dream girl」と「Over&Over」。このうち「Over&Over」は今市くんのソロとなっています。ちなみに登坂氏のソロはご存じポッキーのCMの楽曲。
2曲それぞれにストーリー性があってとても面白いと思ったので、英語の部分をかいつまんで意訳しながら自分なりの解釈を垂れ流していきます。()部分が訳したところになります。元の歌詞は脚注参照。
◇Dream girl
曲調からもムーディーな雰囲気が漂っていて、おしゃれな大人の色気を感じる曲。他の曲に比べてファルセットが多くて吐息も多めだから余計そう感じてしまうのか…まず冒頭。
グラス合わせて (とことん楽しんで)*1
飲み干して踊ろう (我を忘れて)*2 yeah
主人公を「彼」とします。歌詞を見ると舞台はクラブのような場所であることがわかります。”party down”はイディオムで、この場合の”party”は動詞です。”turn on”は「興奮させる、熱狂させる」などの意味があるのでこのように訳してみます。
そんな中、彼はもう1人の主人公の「彼女」を見つけます。
不意に釘づけ まるでスローモーション
という歌詞を見るにおそらく一目惚れ。しかし彼女は「揺れる人波」に「浮かんでは沈み」、「ヒカリとリズムの悪戯」のせいでなかなか近づけない。なんだかんだで(雑)サビ前になんとか彼女と目が合います。
ところでサビにもあるタイトルの「Dream girl」。これはどういう意味なのか。
この場合の”dream”は形容詞の「夢の(ように素晴らしい)、理想的な」などが当てはまるかと思います。つまり「Dream girl=理想的な彼女」。この人しかいない!という感じでしょうか。1番での彼はこの状況に勝手に酔いしれているような印象を覚えます。
縮む距離 高鳴る(胸の鼓動)*3
掻き消すように (パーティーは続いてる)*4
誘ったバーカウンター
その瞳の琥珀色【アンバー】
平常心保てない(僕の感情)*5
2番からは彼女を本格的に口説こうとしているように感じます。カウンターに誘ってるし。心臓バクバクなのに。しかし彼女の本音はなかなか見えません。そこで彼は勇気を出して彼女に触れてみます。それに対する彼女の反応がこちら。
うつむく頬 薄紅色【ロゼ】に変わり
自然に寄せ合う肩
あれ?満更でもない?と彼は思ったことでしょう。酔ってるだけの可能性もあるけど。
そしてラストのサビの前には「もし男【かれ】がいたら…」「誰かの女【もの】なら…」と考えながらもそのあとに「思わず引き寄せて」います。 焦って早く自分のものにしたいと思っているのか、それでもいいと吹っ切れたのか。なんとなく後者っぽいような。
これを踏まえて聴くと、1番と2番とラストでサビの印象が違って聴こえるようなそうでないような。オシャレなのに、歌詞を読みながら聴くと小悪魔な彼女に彼が翻弄されている画が浮かぶ気がします。
◇Over&Over
一転してアップテンポな曲。どうしようもなく今市くんの歌声が色っぽいです。こちらも舞台はクラブだと思われますが、Dream girlよりもカジュアルなイメージです。英語の部分が多い1番だけ意訳します。簡単な単語はスルーします。
(ねえ、お嬢さん)*6 楽しもう
教えてよ (君の気持ち)*7
2人だけの (内緒にしておいて)*8
秘密を分かちあおう
絡みつく指先で奏でるメロディは
聞いたことない (なのに拒めない)*9
パラダイスのSound
激しく燃えてるココロ止められない
溶けるようなLove
そのうなじに(キスをひとつ)*10 目を閉じたらEndless
二人で駆け抜けよう
歌うように(君に触れて)*11
踊るように(愛を確かめ合って)*12
(何度も何度も)*13
身を委ねて(僕の腕の中)*14
(飽きもせず何度も)*15 …☆
1番だけでも、Dream girlよりガツガツした主人公であることがわかります。もっと言うと全体的に肉弾戦っぽい()。
”pretty little thing”は、ちょっと古いかもしれませんが「お嬢さん、かわいこちゃん」のようなニュアンスだそう。冒頭からチャラいですね。ちなみに2番の歌いだしは”little miss thing”。この”miss”はおそらく女性の名前の前に付けるあれではないかと。”thing”は女性を呼ぶときに使われるそうですが、同時に「名前のない特定の物」を表すそうです。違うかな…つまり彼女の名前を知らない=ナンパということでしょうか。ちなみに”girl”ではなく”thing”であるところがポイントだと思っています。少女より少し大人の女性かな。そして”down low”はスラングで「秘密にする」という意味。いったい誰に秘密にしようというのか。ここで彼もしくは彼女、あるいは両方に恋人がいるのではないかという疑念がわきました。安心してください、妄想ですよ。
ところで、曲中でも繰り返されるタイトルの「Over&Over」は「何度も何度も」という意味があります。サビの歌詞を紐解いていくとなかなか刺激が強いですね。それなりにオブラートに包みました。
ただ、ラストのサビの前では冒頭で「お嬢さん♪」なんて呼んでいた時に比べて余裕がないように感じました。ワンナイトラブを決め込もうとしていたのにどんどん本気になっている様子を歌っているのではないかと。
しかし曲だけを聴いているとあまりチャラチャラした印象にならないのは、今市くんの歌い方と人となりの賜物かもしれません(?)
以上、あくまで個人の勝手な解釈でした。これを見てくださった方に少しでも興味を持ってもらえたら、あるいは参考にしていただけたら。お粗末さまでした。
そんな2曲が収録されているアルバム「JSB LEGACY」ぜひ一度聴いてみてください。魅力的な曲ばかりです。
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