GENERATIONSとE-girls、両グループに見る「Y.M.C.A」のコンセプトの違い
こんにちは、れうです。
突然ですが、今、LDHで何故か「Y.M.C.A」がアツいのをご存知でしょうか。元はアメリカのヴィレッジ・ピープルというディスコグループが1970年代にリリースし、その後西城秀樹さんが「YOUNG MAN~YMCA~」としてカバーした楽曲です。
その「Y.M.C.A」が、数十年の時を経て、やたらキラキラした曲調となって帰ってきました。GENERATIONSは初のベストアルバム「BEST GENERATION」、E-girlsはシングル「あいしてると言ってよかった」のカップリングおよびアルバム「EG11」にてカバーしています。
この2つ、理屈抜きでとにかくめちゃくちゃいいのですが、特にミュージックビデオ(以下MV)だと明らかなコンセプトの違いが見られるのです。さっそく紹介していきたいと思います。
「すべての若者を応援」しながら事務所の若手もプッシュするGENERATIONS Ver.
まずはGENERATIONSの「Y.M.C.A」。
GENERATIONS from EXILE TRIBE / 「Y.M.C.A.」Music Video ~歌詞有り~
今風のかっこいいアレンジ、親しみやすさと高いダンススキルの融合、豪華なコラボレーション、そして従来のLDHアーティストのMVにはなかったクスッと笑えるわちゃわちゃシーンが見どころになっています。出演者が多いため、見れば見るほど発見があるMVです。
主な出演者としましては、
・GENERATIONS
・E-girls(新体制)
の3グループですが、他にもEXPG*2の研修生などもたくさん出演しています。
ところで、このMVが公開された当初はファンの方の間でも様々な意見がありました。賛否両論あった要因のひとつには、今まであまり絡みのなかった唯一の異性グループであるE-girlsとのコラボもあったのだろうと思いますが、しばし待たれよ。ここでいわゆる「コンセプト」というワードが重要になってきます。
GENERATIONSの「Y.M.C.A」は、日本全国、さらには世界じゅうのすべての若者たちに向けた応援ソングでありながら、事務所の若手グループ、さらにはEXPGに通う研修生にスポットを当てプッシュすることが目的なのではないかと私は考えます。
このMVには、今まで数々の道を切り開いてきた先輩たちに負けない、可能性と確かなスキルを持った若者たちが集結しています。1人1人の見せ場や、サビの大人数でのダンスシーンは圧巻。
そんな若者たちの中心で歌って踊るGENERATIONS、めっっちゃくちゃにかっこいい。事務所の未来を託されている感じがする。
THE RAMPAGEのみんながいないのが心残りだったのですが、MV公開直後の大型歌特番でGENERATIONSと一緒にパフォーマンスしてくれたので個人的には満足です。華やかでありながら、まるで同窓会のようににぎやかでアットホームな雰囲気のある、LDHの若手プロモーションビデオ、ぜひご覧あれ。
『日本中のダンスをがんばる女の子』を応援するE-girls Ver.
続いて、E-girlsバージョンをご覧いただきましょう。
E-girls / Y.M.C.A. (E-girls version) Music Video ~歌詞有り~
GENERATIONSバージョンと比べてみると、女の子らしくキラキラしたキュートなアレンジになっています。久しぶりにメンバーが気兼ねなくわちゃわちゃしているMVです。
しかしまた、ここでも物議が。「E-girls単体のMVを作ると決まっていたのなら、なぜGENERATIONSのMVに出たのか」という意見も見かけたのです。それも確かに一理ある。あるけども、本日2度目のしばし待たれよ。これもコンセプトの違いが関係していると思われます。
2番以降からは、メンバー1人1人が女子高生たちと一緒に自分の得意なダンススタイルでパフォーマンスしています。女子高生と一緒、ここがミソです。
E-girlsといえば、そう、2014年頃までCDシングルの特典DVDに収録されていた、通称「制服ダンス」。当時まだ高校生、メンバーによっては中学生だった彼女たちが、ボーカルなしのインストに合わせ、制服を着てガシガシ踊っている。偶然その映像を発見したとき、あまりのかっこよさに興奮したのを覚えています。現在はメンバーのほとんどが成人を迎え、もう制服を着ることはないと思いますが、制服ダンスでなくてもぜひまたやってほしい。
そして、この曲に関する記事ではなかったと記憶していますが、ついこの間、彼女たちがインタビューにて「自分たちの原点はダンス」と発言していました。モデル業やお芝居もしているけれど、幼い頃から打ち込んでいたダンスはやはり原点だと。そう話す姿がとても印象的でした。
今回の「Y.M.C.A」で、自らも初心に帰りつつ、可能性に溢れる現役の女子高生とコラボすることで、全国のダンスが大好きな女の子たちを応援しているのではないかと、ダンスってこんなに楽しいんだと伝えているのではないかと、私は勝手ながら思うのです。
それでは、私が個人的に一番お勧めの制服ダンスを最後に。いやこれめちゃくちゃ悩んだから。
E-girls / 制服ダンス ~Diamond Only~
まとめ
あくまでも私個人の解釈になりますが、いかがでしたでしょうか。これまでなんとなく見ていたという方や、あまり見たくないと思っていた方が、この記事に目が留まって、「ほう、じゃあちょっと見てみよう」という気持ちになってくだされば幸いです。
最後になりますが、日本にこの曲を広めた立役者であります西城秀樹さんに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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